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HDMI to コンポーネント コンバーター 購入

2016.08.16 11:00

今月初めに加入している J:COM から「ご利用プランにメインとして使用されている STB チューナーが古くなったことから、機器無償交換のご案内にお伺いしたい」と営業の方から連絡があった。

電力自由化に伴い、ちょうど J:COM 電力にも興味があったので、自宅に来てもらって一通りその説明を伺い、2台目の HDR を残して STB チューナーの交換を実施することとなった。

また、今回はキャンペーン対象を受けることでプラン変更となるらしく、変更となるならと J:COM 電力を加えたプランにしてもらった。

変更したプランや交換した機器については追ってこちらで簡単な記事にする予定でいるが、今回の機器交換で問題になるのが、近年のメディア系家電機器には既にアナログ出力が絶滅しており、装備されていてもコンポジット映像出力端子ぐらいしかないのが現状である。

当家ではハイビジョンレディであったブラウン管テレビを永らく使用していたが、これが寿命を迎えて映らなくなってしまったのを切っ掛けに液晶テレビへと買い替える予定でいた。
続き
が、母親が知人宅で観た40インチクラスの液晶テレビの映りがどうも馴染めなかったようで、買い替え時に液晶テレビは却下され、結局またブラウン管テレビを手に入れることとなった。(うちの母親は寝っ転がってテレビを観るので視野角の問題から余計に液晶テレビは購入リストから除外されてしまう)

購入したテレビは民生ブラウン管テレビでは最高傑作と謳われた KD-32HR500 を手に入れることとなったのだが、当然ながらこの時代のテレビに HDMI 端子などといったデジタル入力端子は装備されていない為、昨今の機器を繋げるには変換器が必要となってしまう。

で、これは本当に偶然なのだが、録り溜めた動画をファイルサーバーを通じてノートパソコンをブラウン管テレビに繋いで母親に観せて上げたく、表題の『HDMI to コンポーネント コンバーター』を Amazon で購入したばかりであった。

ファイル 588-1.jpg

それがこれ。(オーディオケーブルが盆明け到着の予定である為、その辺に転がっていた機器付属のおまけケーブルで仮接続中)

現在、既に枯れたデバイスな為、このような安価なものしか手に入れることができなくなってしまっているのだが、Amazon のレビューを読む限りでは安価なものながらも相性が合えば意外に綺麗に映ってくれるらしいので、当方も期待半分で購入してみることにした。

ただ実はこれ、3台目の個体である。

最初に Simble という得体の知れないメーカー品を購入したのだが、Amazon の商品ページに記載される仕様には 1080i の出力が可能(現在サイト内記述抹消)とされながらも、届いた商品は 480p と 720p は正常に映し出され、フルスペックの 1080i だけは画像が乱れてまったく使える状態ではなかった。

勿論、ソース側機器の HDMI 出力を 1080i 固定に設定してあってもだ。

その旨を Amazon のサポートセンターに連絡し、故障品ということで1台目は返品することとなった。

この Simble の商品は Alliance Ltd. という会社から販売され、Amazon からの発送となることから交換扱いはできず対応は返品のみであった為、改めてもう一台購入するかたちとなった。

そして届いた2台目を再び動作検証すると、1台目とまったく同じ症状で映像を映し出すことができなかった。

相性の問題とも考えられることから、HDMI に加え D5 端子も備わる自室で使用する液晶テレビに繋いで再度動作を検証。 結果、スーパーインポーズに表示される内容から読み取ると、どうやら 480p と 720p、そして 1080p のみの出力しか対応していないようであった。

Amazon のレビューを読むと「インターレースでの出力も可能」というレポも過去にあり、その際の切り替えは10段階となっているらしく、到着した元箱にも、

・ HDMI input
480i/60Hz 480p/60Hz 576i/50Hz 576p/50Hz 720p50/60Hz 1080i50/60Hz 1080p50/60Hz PC HDMI 800x600/60Hz 1024x768/60Hz 1280x720/60Hz 1920x1080/60Hz

・ Component output
480i/60Hz 480p/60Hz 576i/50Hz 576p/50Hz 720p/50Hz 720p/60Hz 1080i/50Hz 1080i/60Hz 1080p/50Hz 1080p/60Hz

と、対応されていることが記載されていた。

そして当方の入手した個体は前途の通り、切り替えが3段階しかなかった。

Amazon 内で類似品を探すと同じ筐体を使用したモデルが Tendak と Blupow から販売されており、この二社の仕様は 480p、720p、1080p の3段階のプログレッシブ出力のみであった。

また更に調べると、別モデル(型番失念)で 1080i に対応していたモデルが突如型番や仕様表記を変更せずにプログレッシブのみの対応になったとレビューに投稿されていたものまであった。

どうやら今回の Simble から販売されるこのコンバーターも、上記と同じく勝手に内部の仕様が変更された様子である。

元箱には依然としてインターレース対応と表記されたまま。 その中身の仕様はプログレッシブ出力のみと、きちんと商品を検品しない業者などもう信じられなくなり、改めて別モデルを探すことにした。

そこで辿り着いたのが下図の商品。

ファイル 588-2.jpg

 TEC ビデオコンバーター THDMIYP2

筐体は Simble とまったく同じで値段は2,000円ほど高いのだが、日本向けに元箱が変更されており、 商品サイトもきちんと存在していた。

TEC の正式名称は株式会社テック。 歴とした日本の企業であり、海外商品なども輸入販売する多目的会社である。

企業情報を確認すると記載される取引先企業は名の知るところばかり。 これなら信頼できるだろうと、早速3台目となるこちらの商品を注文した。

到着して中身を確認すると、簡易的な内容ではあるが Simble よりもマトモな説明書。 肝心な入出力の仕様は、

・ 入力解像度
480i/60Hz 480p/60Hz 576i/60Hz 576p/60Hz 720p50/60Hz 1080i50/60Hz 1080p24/30/50/60Hz 800x600/60Hz 1024x768/60Hz 1280x1024

・ 出力解像度
480p/60Hz 576p/60Hz 720p50/60Hz 1080i50/60Hz 1080p50/60Hz

となっていた。

しかも、Simble とは違う AC アダプターが同封されており、アダプターのラベルも TEC のものに貼り換えられ、きちんと日本販売向けに変更されていた。

これは期待が高まる。

2台目 Simble のものと早速交換。 初期設定では一番解像度の低い設定となっている為、そのままでは映像が表示されない。

解像度切替ボタンを押して出力設定の変更を開始。 最初に 480p が映り、そのまま何回か押し続けると今度は 720p での映像を確認。 更に押し続けて切り替えると 1080i とスーパーインポーズが現れ、あっさりとフルスペックで映像が表示されるようになった。

やはり 1080i で映らなかったのは、Simble のコンバーターの仕業であった。

正常に映ったことを確認してから、ここからまたひと仕事。

Amazon に再度連絡してサイトや元箱に記載される出力解像度に誤りがあることを伝達。 本来の仕様でない為、当方の環境下では使用できないことを伝え、再度返品対応してもらうこととなった。

同じ商品を2回も返品対応。 Amazon は「凄いなぁ…」と感心してしまった。

また、3台目となる TEC のコンバーターを注文した際に、どうやらサポートセンターで当方の返品受付を担当した者が気を利かせたらしく、通常配達にも拘らず早朝に注文してその日の夕方に商品が送られてきた。(到着予定は翌日であった)

これには正直驚いた。 Amazon の利用者が多いのが分かった瞬間でもあった。

さて、無事に 1080i での表示が可能になったところで、注意点を幾つか記載。

・ HDRの 接続の映像と比べると白飛びが激しい

一度デフォルトに戻してから画質調整を再調整した。 KD-32HR500はガンマ調整や黒伸長やら色々と細かく調整できるので許容範囲であった。

・ 全体的に色乗りが悪くカラーバランスが若干緑被りぎみ

デフォルトに戻したので同じく再調整。 『色の濃さ』と『色合い』、RGBのカラーバランスなどの調整で補える。

と、画質調整で修正できる範囲だったので、値段の割には妥協できる内容ではないかと感じた。

まだ適当な番組をあちらこちら視聴しながら簡単に調整しただけなので何とも言えないが、カラーバーやグレースケールを表示させて追い込んでやれば、幾分かは良くなると思う。

元々の信号にコンバーターを噛まして出力信号をD/A変換しているのだから、機器による映りの違いや癖が出るのは当たり前な話。 
機器を変更すればその機器に合わせて再調整するのは当前なのだから、画質の再調整が必須であることは承知しておいた方がよい。

それと、この手のコンバーターは Amazon のレビューにもあるように本体に電源スイッチが無いので、延命対策としてスイッチ付きの電源タップを利用するとよい。 但し、電化製品に関しては通電しっぱなしの方が長持ちする場合もあるので、この辺りは自身でご判断を。

旧いテレビで HDMI 入力が無く、また D端子が D5 入力に対応しておらず、1080i(D3)や下位の 480i(D1)などインターレースでの利用を考えている方は、間違いのないこの『TEC ビデオコンバーター THDMIYP2』がお勧めである。

因みに TEC のこのモデルは去年リリースされたばかり。 まだそれなりに需要がある機器なのかも知れない。

コメント一覧

くらっしっく Mail 2020.09.17(木) 03:49 修正

こんばんは。 興味深く拝見致しました!
貴ページ最後のほうで、、
間違いのないこの~がお勧めである。とされていますが、
私のしたい[レコからの1080p(かi)での信号を、
コンポーネント480i(D1)出力にダウンする事]は、
この機種で実際可能なんですか?
(インターレース出力は不可)(D1は不可)等の事が
多いと思うのですが・・・

はるぼー 2020.09.18(金) 02:58 修正

くらっしっくさん、当ブログにご訪問頂き、有難う御座います。

改めて内容を読み直して仕様を確認すると、くらっしっくさんが行おうとしている
1080(iまたはp)信号を480iに出力することはできない仕様でした。
間違った情報を掲載してしまい、申し訳ありませんでした。

再度、出力信号を試してみたいのですが、
既にコンポーネントを使用する環境ではなくなってしまっていることと、
私用で色々とバタバタしている日々が続いている為、ちょっと無理そうです。

お役に立てず、申し訳ありません。