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hp Pavilion dv4a その1

2016.05.30 21:20

久々にノートパソコンを仕上げましたんで、そのパソコンを簡単にレポしたいと思います。

ファイル 570-1.jpg

P/N No.   : NM570PA#ABJ
model No. : dv4-1201AU

P/N ナンバーとモデルナンバーは上記の通りです。

今回の個体はベースモデルから Vista Home Premium が選択され、光学ドライブにオプションの LightScribe 付きスーパーマルチが載せられて CPU のクロック数から調べると hp ダイレクトで販売された後期型即納モデルになるようです。

では、先ずは購入の経緯から。
続き
先日パーツ欲しさに購入した 6535s に搭載されていた Athlon X2 Dual-Core QL-60 1.9GHz での Windows7 の動作が意外に動いてくれたことから AMD 機でも妥協できると判断したことと、dv2200のグラフィックドライバーの問題から使用を断念したことを切っ掛けに後継機種への購入意欲が出たこととが重なり、AMD が主力販売機であった dv4 でも Dual Core モデルなら通常使用に耐え得るのではないかと判断して手にしてみることにしました。

それに14インチモデルはビジネスノートの nc6400 しか所有していませんでしたので、これも購入理由のひとつでありました。

因みに手に入れた個体はシングルコアの Sempron 搭載機でありますが、仕上げた今回の dv4a はデュアルコアの Athlon に換装済みです。 この件は追って次回に記事にします。

さて、その手に入れた dv4a は故障の多いモデルながら機能的に正常に動作する個体であり、しかも Vista ではありましたがきちんと OS が残された個体でありました。 その OS にはログインパスワードが設けられており、ログインできず OS が起動できない理由からジャンク機として出品されていた個体でありました。

正常動作の個体は修理用に購入するユーザーが多く、稼働できる dv4a は意外に競う傾向にあるのですが、今回の個体は機種名が出品タイトルに記述されていなかったことや、先に記したログインパスワードが設定されていて OS を起ち上げられない状態であった為、まったく争わずに開始価格の3,000円での購入となりました。

但し、商品が届いてから不具合を発見。 このモデルもビジネスモデルの廉価版である 6535s と同じくディスプレイに欠陥のあるパネルが載せられており、今回の個体もディスプレイ下部 7mm ほどの幅で画像が乱れる症状が出ていました。

この不具合を確認してから直ぐに起動できないジャンク機を落札。 その商品が到着するまで時間がありますから、その間にパスワードの解除と OS の中身の確認に取り掛かりました。

今回、パスワードの解析に使用したアプリは以前使用した『Ophcrack』を使いましたが解析に失敗。 文字数が多かったり特殊な文字を使用した場合は解析できない場合があるらしく、どうやら今回のパスワードは上記が該当したようです。

ネットで調べたところ、旧いバージョンで解析できる場合があるようなコメントもあったことから手元にあった旧バージョンでも試してみましたが、それでも駄目でしたので、やはり上記の文字数や特殊文字による解析不能が原因のようです。

パスワード解析ができないことから次に考えたのがパスワードのクラック。 そのような内容で検索するとパスワードを解除無効にする『Lazesoft Recover My Password』なるものを見付けました。

『Lazesoft Recover My Password』は Live CD で起動させることが可能で、OS を起動せずともCDブートさえできれば使用が可能。 起動させたら登録されているアカウントがすべて表示されるので、該当するアカウントを選択して解除を実行すればパスワードを無効化することができます。

実際に使用して解除後に再起動させるとパスワード入力が表示されずに見事 OS を起動させることができました。

世の中には便利なアプリがゴロゴロしているものですね。

パスワードを解除したところで先ずはインストールされた OS をチェック。 Vista のリカバリー領域が残っているのが確認できたので直ぐにリカバリーディスクを作成し、次に HDD のヘルスチェックやお決まりのメモテスで高負荷を掛けてのシステムボードの不具合を確認し、すべて正常であることを確認しました。

AMD 機は高熱によるチップセットの半田クラックで起動不能に陥る個体の多いモデルですが、今回の個体は爆熱になりながらもメモテスをクリアし、システムボードに不良が無いことを確認できました。 どうやら大丈夫なようですね。

ハード面を一通りチェックしたところから今度はソフト面をチェック。 前オーナーはログインパスを掛けてあることから問題ないと判断してそのままリサイクルショップへ処分した御様子。 当方がパスワードを解除して中身を確認したところ、個人データが丸々残っておりました。

ネットに繋げて起動させるとメールデータなどをダウンロードしてしまったり色々と面倒と判断してネットワーク関係は設定接続せずに OS を起動させましたが、案の定、メールデータはそのままでしたしアカウントも登録されたまま。 更に iTune のアカウントもそのままでダウンロードしたデータもそのままの状態。 挙句に Office のデータも残っていましたし写真デーもそのままで、結婚式の披露宴用のビデオの編集データまでもが残って所在地までもが残っていました。

因みにゴミ箱内を確認すると古いゴミ箱データ(隠しファイル)が3つほど残っていたので、前オーナーが使用していた時に何度かリカバリーしていたみたいですね。

となるとリカバリー方法は知っていたようですから、パソコンを処分するならデータを消去するなり工場出荷状態へリカバリーするなりして、個人データは消すようにしなきゃ駄目ですよね。

ということで個人情報を完全に削除するのと、この個体で Vista は使用しませんからローレベルフォーマットで完全に消去。 セクターをリセットさせて第一段階はここで終了です。

次回は届いたジャンク機とでニコイチ修復。 Windows7 をインストールして仕上げた内容をさらっと記事にしたいと思います。

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 hp Pavilion dv4a その2

コメント一覧

えんひろ 2016.06.01(水) 12:50 修正

このレポ、非常に面白かったッス(笑)

前オーナーのデータが丸々と残っているなんて!

恐ろしい限りで改めてデータ消去の大切さを感じました。

続きのレポを楽しみにしています。

はるぼー 2016.06.01(水) 18:08 修正

当人意外に奥さんのアカウントも設けられていて両者ともログインパスを無効化しましたが、奥さんは使用していなかったようでそちらの個人データはありませんでした。

ただ旦那さんの方には奥さんと付き合い始めた頃からの写真や旅行の写真、加えて結婚式の写真などかなりの枚数の画像データが残っていましたし、Officeファイルや音楽ファイルにダウンロードしたアプリなど、すべて丸々残っていました。 アプリの登録情報に住所や電話番号ともう滅茶苦茶ですよ。

手に入れた当方がビックリ仰天\(◎o◎)/!っす。

処分するならリカバリーするなり、HDDを取り外すとかしないと駄目ですよね。