以前購入しました Princeton MONOLITH PNS-25 の上位機 PNS-30 を手に入れました。
申し訳ない。思いっきり手振れしてしまいました。
FinePix V10で手振れしないシャッタースピードでもE900では手振れしてしまいます。レリーズボタンの使いやすさの差がはっきり出た瞬間ですね。因みに撮影時のシャッタースピードは1/8。このスピードだとV10ではギリギリ手振れしないんですよね。
さて本題。
PNS-30はPNS-25と同じくiEi社からのOEM供給でフロントパネルには同じく『partner brand developed with iEi』とプリントされています。
同メーカーに同シリーズですから基本的なデザインと操作系はみな同じです。
今回は同一出品者が2台出品していましたので、今後の部品取用にと2台とも落札。上段は1,000円、比較的フロントパネルが綺麗であった下段は1,200円での落札でした。
実はパネルが綺麗だった方の下段のものは先に入札者が居り、それを高値更新しての落札だったのですが、商品が到着して確認してみるとパネルが綺麗なだけで開口パネルのストッパーとヒンジが壊れており、クリーニング後の良いとこ取りニコイチ作業中に取り外そうとしたらプラスティックの劣化が酷くて簡単に割れて完全に壊れてしまいました。
ですので、ニコイチ計画は諦めて上段を使用して下段は完全部品取用に保管することにしました。
というかどんな結果であれ、今回両方落札しといて良かったです。こんな状態ですと後々色々と出てきそうですからね。
それと画像でお分かりの通りPNS-25と違って機能の違いは勿論のこと、HDDの収納はカートリッジ式になっており、簡単にHDDの交換が可能となっています。
PNS-25では電源基盤が剥き出しの状態で載せられていましたが、PNS-30はきちんとした電源ボックスが載せられ、本体用の排熱ファンとは別に専用の冷却ファンが備わります。同シリーズ同デザインでありながらも中身は全くの別物です。
因みに外観は擦り傷や線傷だらけでお世辞にも良い状態とは言えませんが、底面や背面は綺麗な状態でした。
UPSの接続やプリントサーバーとしても使えるのでUSB端子が備わります。
但し、プリントサーバーに関してはリコーの特定のプリンターのみ対応で、他社製のものが使えないのが残念です。
PNS-25は下位モデルでしたのでLANは100M Baseでしたが、PNS-30は上位機種らしくGigabit LANに対応です。
またLAN端子は2つ装備されており、ケーブル2本を繋ぐことでパケットを分散させてレスポンスを向上させたり、1本目が通信障害を起こしたら2本目に切り替えて無通信状態を回避させたりと、設定画面でどちらかを選択できるようになっていました。
PrincetonのPNSシリーズは業務用として使用できるよう本格的なNASストレージとなっておりますが、上位機となるとPNS-25とは違って装備が豪華ですね。
こちらはメイン基盤となるVIA製のマザーボード。
CPUはEdenの733MHzでメインメモリーはDDR256MB。RAIDコントロールに信頼性の高いPROMISE製のチップが載せられていました。OSはLinuxの『NASWare Advanced Edition』だそうです。
流石上位機。マザーボードはPNS-25よりも豪華ですね。(現在のNASサーバーの方がもっと良いのでしょうけど)
それとPNS-25を手に入れてクリーニングを施した際に、チップセットが結構熱を発していたことから手持ちのヒートシンクを取り付けて対処しましたが、PNS-30は標準で結構大きめのヒートシンクが取り付けられていました。
下段にHDD、上段に電源ボックスにマザーボード。このような作りで天板には開口部が一切無く背面の排熱ファンだけに頼ってますから、ヒートシンクは必須だったのでしょうね。
筐体は使い込んで傷だらけでしたが、前オーナー様はSATAのHDDを載せていたらしくSATA IDE変換アダプターが付いていました。これは嬉しい誤算ですね。
元々、PNSシリーズは結構古いモデルでIDEのみの対応でしたが、変換基盤を使用することでSATAが使えることはPNS-25を入手した時に調べて知っておりました。
ただ、PNS-25はOSの制限で2TBまでの対応(メーカー確認済み)。PNS-30に関しては幾つまで対応できるか調べつくことはできませんでした。
今回はIDEのHDDを載せましたが、変換基盤が手元にありますから今後はSATAを載せたり、また部品取用にもう一台確保してありますのでPNS-30とは長く付き合えそうです。
変換基盤が4つですからPNS-25にも流用が可能ですね。
一通り動作確認して異常が無いことを確認したのちに所定の場所に設置。
以前はOMUモデムやら無線ルーター、novacのNAS390 2台など縦型の機器を並べて設置していましたが、その時よりもスッキリして見栄えが良いです。
今回PNS-30を購入した切っ掛けは、音楽ファイルや電子書籍など入れて使用していたnovacのNAS390が数週間使用していないと何故かフリーズしてアクセスできないことが度々あって、その度に強制的に電源を切って再起動させる状態が続いていた為、いい加減面倒臭くなって使用を諦めたのが理由のひとつでした。
使用していたNAS390は余っていたMaxtorの6Y160P0を載せて使用していましたが、このHDDを載せると面白いことに無通信状態が数十分続くとHDDが停止して待機状態になります。再度アクセスするとスピンアップしてアクセス可能と、この組み合わせ特有の機能が便利で再起動が面倒でも我慢して使用していました。
因みにこの待機機能、novacのサイトではそのような機能があることは一切記されていませんし、他のHDDを載せても待機状態になることはなく、6Y160P0のHDDサポートフューチャーに組み込まれた機能なのかどうか詳細は一切分かりませんでした。
以前、お蔵入りしているもう一台のNAS390でこの機能が使えるか試してみたことがありましたが、どのようにしてこのような待機状態の機能を使えるようにするのか全く解らず仕舞いでした。
次にPNS-25に共有フォルダーを作成してPC同士のファイルの受け渡しや一時保管所に使用していましたが、共有フォルダーに作成した画像フォルダーをWindowsでアクセスすると、その中身にある画像の詳細情報を得るのにファイルの読み込みが始まり、一枚の画像データが大きかったり画像数が多くなると100M Baseだとどうしても時間が掛かってしまって作業を中断せざるを得なくなってしまっていました。
これを多少でも軽減させたくてGigabit LAN対応のNASを購入し、そちらへ共有フォルダーを移転させてPNS-25をNAS390の代替えにするのももうひとつの理由でありました。
それにPNSシリーズはRAID1(ミラーリング)に対応していますから、HDDの破損や不具合によるデータの損失率を減らすことも可能ですしね。
最後にもうひとつ嬉しい誤算。
上位機種且つPNS-25よりも新しいだけあってウェブ設定画面は殆んど変わらないものの、機能が多い分、プログラミングが変更されて内部仕様も多少変更されているようで、ネットワークフォルダー名に日本語が使えなかったPNS-25に対してPNS-30では日本語で作成が可能になっていました。
PNS-25で日本語のネットワークフォルダーを作成する場合は、先ずは用途に合った英単語かアルファベットで適当なネットワークフォルダーを作成し、各PCでショートカットを作成したあとにそのショートカットアイコンの名前を『共有フォルダー』など日本語に変更してからNASにアクセスしていました。
勘違いされる方も居られると思いますので補足になりますが、Windowsからネットワークフォルダー内にアクセスして作成するフォルダーはきちんと日本語で作成が可能です。クドイようですが要はPNS-25のウェブ設定でネットワークフォルダーを作成する際に日本語名にできないと云うことです。
PNS-30では上記のような手間が必要ありませんから、多少なりとも使い勝手が良くなることと思います。
NAS390は実はこの辺りの対応がしっかりしていて、日本語を使用したネットワークフォルダー名の作成が容易でしたので、転送レートが遅いなどの悪評を知りながらも、ウェブ設定画面の使いやすさなども含めて当方は長らくNAS390を使用していました。
そのNAS390もPNS-30の購入によって引退となります。
そうそう今回のPNS-30ですが、発売当初は500GB搭載機で50万円もする代物だったらしいです。最後は投げ売りでケースのみ3,000円を超える程度の値段で在庫処分したようですが、実は現在も500GBのものがAmazonで売れ残り販売されています。
その値段はなんと42万円!
PNS-25の時も本格的なNASストレージとその値段に驚かされましたが、上位機PNS-30は更なるびっくり価格でありました。