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2.5inch HDDケース 購入

2015.05.17 13:28

手持ちのHDDのフォーマットやデータの移行に、Scytheから発売されていた『KAMA CONNECT 2』という、HDDを裸の状態で接続してパソコンへUSBで繋ぐことのできるアダプターを使用していますが、購入当初から消費電力の高いHDDや古いHDDなどで上手くスピンアップしてくれず動かせられないことがありました。

メーカーで動作確認が取れてあるHDDでもこのような症状が出たことから、個体の不良と思い直ぐにサポートへ連絡。新品交換してもらって一時はなんとか動かせられてはいたのですが、暫くするとまたスピンアップできない症状が現れ、「元々電源系の弱い機器」と妥協して使用しておりました。

この症状は3.5inchのIDEのみで起きることから、他の接続機器を購入して対処してきましたが、去年あたりから2.5inchのSATA 7200回転でもスピンアップができなくなり、電源系の劣化が顕著に現れ始めたので、2.5inchのSATAが繋げられる機器を新たに購入することにしました。
続き
オークションで安価なケースを手に入れようと思いつつ、なかなか気に入ったものが出品されず徘徊する日々が続くばかり。そんな折りに店舗から払い下げた商品を自らオークションで処分販売しているnovacより、便利そうなHDDケースが出品されたので、その商品の詳細を調べてみることにしました。

その便利そうな商品とは『2.5”SATA+IDE はい~るKIT SATA/USB NV-HW230US』という2.5inch用のケースで、収納できるHDDはIDE及びSATAと両対応になっています。尚且つPCとの接続はUSB2.0に加えてSATA(SATA HDDを搭載した場合のみ使用可能)でも可能。この内容でnovacのブースでの販売価格は1,380円と、機能価格と非常に魅力のある製品であります。

昔からnovacの製品には好感がありましたし、この商品が気に入りましたのでポチッと即決購入する寸前まで行ったのですが、ふと「まだ通常に店舗で売ってないかなぁ」とネット検索するとAmazonで新品送料込みで同じ1,380円で売っておりました。

今度は迷わずポチッとカートへ。危うくnovacのブースで買っていたら送料分、損をするとこでした。

しかし、安価なUSB3.0の商品が出始めてメインとなりつつあり、USB2.0の商品はどれも安くなって各所で捨て値で販売されたり、売れ残りはメーカーに払い下げられたりしてどこも処分価格で販売されていますから、パソコンがUSB2.0にしか対応しておらず、また転送レートに不満がないのであれば、今は買い時かも知れませんね。

では、その購入しましたケースをご紹介。

ファイル 422-1.jpg
FienPix E900にて撮影

新品ですから当然元箱付きの完品状態です。2007年発売開始と製品としては古い商品ですが、ロングセラーだったのか最近まで製造されていたようでWindows8対応とプリントされています。

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商品名の通り、内蔵できるHDDはIDEとSATA。尚且つPCへの接続はUSBにSATAと値段以上の内容です。

ファイル 422-3.jpg

ケースのインターフェイス部。

電源はY字型のUSBケーブル付属でバスパワー駆動が可能。但しSATAで接続する場合は別に電源を取る必要があるので、DCジャックも備わっています。Y時ケーブル対応ながらDC電源ジャック付きと大手PCパーツメーカーと変わらない装備は大したもんです。

novacのこういうところが好きなんですよね。ただ、eSATAではなく只のSATAというところがちょっと疑問符ですが。

OEM元を調べようとネット検索したところ、eSATAが装備された商品もちゃんと販売されていたようです。そちらはUSBから電源のみを取ってDCジャックに挿すコードも含まれていました。

「どうせOEM供給するならばnovacもそちらを輸入すればよいのに」と愚痴を少々。

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こちらは付属していたHDD固定用ネジ。加えてカバーの固定ネジが2本スペアで付属していました。

それと取付用工具としてミニドライバーが付属していましたが、こちらは小さ過ぎて扱い辛いのでちゃんとした工具を使用した方が良いです。一般的な家庭用のドライバー(先端の大きさはNo.1)で十分です。

ファイル 422-5.jpg

こちらはそのHDD固定用のネジですが、なんと皿ネジが付属していました。(画像左)

これですとHDD固定の際に締め付けると基盤を痛めるのでお薦めできません。一般的な『なべネジ』か『トラスネジ』『バインドネジ』を使用するようにした方が良いです。

当方は偶々手元の小物入れにバインドネジ(画像右)が入っていたのでそちらを使うことにしました。

なべネジを使う場合は頭の部分が大きいとケースに干渉する恐れがあるので注意。新たに購入する場合はなべネジなら頭の低い(薄い)ものを。またはトラスネジかバインドネジを用意する方が良いでしょう。

ファイル 422-6.jpg

それでは中身を確認。

ケースに基盤を支えるガイドレールが設けてありますので出し入れは非常にスムーズです。

基盤の見ると画像に向かって左がIDEコネクターとアクセスランプ。右にSATAコネクターと外部インターフェイスになります。

ファイル 422-7.jpg

こちらは基盤裏面。

部品点数が少なく非常にシンプルです。これならコントロールチップさえ静電気などでぶっ飛ばせなければ長く使えそうです。

壊れそうな部分が少ないので、これは好印象ですね。

ファイル 422-8.jpg

適当なHDDを載せて動作確認中。

インターフェイスの反対側にLEDランプが備わります。電源ランプはレッドでアクセスランプはブルーになります。結構大き目なLEDが使われていますから視認性は高いです。

但しその反面ブルーLEDがかなり眩しいので、使用する際は視界に入らないように置いた方が良さそうです。

総アルミのボディは高級感があって良いですね。

ファイル 422-9.jpg

実は今回のnovacのケース、大分前に購入した某台湾メーカーのものと同じであります。ですからデザインが良く似ていますよね。(左は3.5inchIDE用HDDケースで右は5.25inchドライブ用ケース)

こちらのケースは確か日本では未発売の商品で、オークションで新品をセット購入したものになります。

前オーナー様が台湾に行った時にPCショップで2セットずつ購入し、ワンセットを永らく保管しておいたものだそうで、使う予定が無くなったとのことから出品したと話しておりました。

台湾のメーカーですから筐体のアルミは分厚く非常に強固に作られたケースで、重厚感に高級感と当方のお気に入りの商品です。

当時は台湾本国での製造でしたが、コスト削減の為か工場を支那へ移転したみたいですね。それか会社自体を売却したか金型を売ったのか、novacのラベルには支那製とありました。支那に移転してからnovacにOEM供給されたものなんだと思います。

検品レベルは支那クオリティで半田付けがあまいとか多少の不満はありそうですが、元は台湾メーカーですから安心して使えるのではないかと思います。(設計は今も本国台湾かも知れないですね)

実際、今回購入のケースは正常に動作しましたし、ケースとしての機能は十分ですから、購入金額と合わせて満足な商品でした。

送料込みで1,380円。安くて便利。今更のUSB2.0ですが、お薦めの商品です。