次に40i。こちらは駆け足で。
左から正常稼働品。
中央がレンズバリア不動でエラーが発せられるものの、レンズを通した画は表示されてますから単純にバリアの不良。
右は同じくレンズバリア不良でモードダイヤルも切り替えできない不良がありました。一度撮影モードに切り替わった時に画が表示されてましたからCCDは活きているようです。
レンズバリアが不動になるとレンズユニットが稼働できなくなってしまうので、ピントが合わせられず撮影は不可でした。
サントリーなっちゃんカメラのベースとなったカメラです。
このカメラの詳細はフジの公式ページでも見つかりませんでした。辛うじて取説だけはダウンロードできましたが、ちょっと調べてみると海外モデルらしく、どうやらA201の下位モデルで画素数を下げた弟分らしいです。
この頃のGUIはまだ高度なインターフェイスを持ち得ていませんから、マルチランゲージといっても登録されている言語数は非常に少なく、メニュー画面は英語とフランス語のみで日本語は登録されていませんでした。ちゃんと日本仕様がリリースされてれば、日本語メニューだったんでしょうけどね。
初期のAシリーズらしく非常にチープな作りに愛嬌があります。電源はスライド式のメカニカルなもので、このスライドと連動してレンズバリアが開閉します。当然バリアも電子式ではなくメカニカルにギミックに動くものです。
シャッターボタン廻りはズームレバーではなくモード切替です。ズームなんて付いてませんし、しかもこのカメラはパンフォーカスレンズであります。
Aシリーズですから電源は単三電池仕様です。また当然ながら初期のモデルですからスマートメディア仕様でもあります。
で、こちらは正常動作でありました。
操作系がこれしかないのもビックリですが、このチープさもまたビックリです。
価格コムなどの情報によりますと発売当初の実勢価格は19,800円で、最後は投げ売りで2,980円で売っていたみたいです。当時のフラッグシップであった4900Zや6900Zが10万円もしていた時代でしたから19,800円でも破格の値段だったんでしょうけども、やっぱ実機のチープさを見ちゃうとちょっと手が出せないです。
それとパンフォーカスレンズでフォーカス動作が無いんで、シャッターを押すと直ぐにレリーズされます。但し、レリーズと共に露出制御してからシャッターが切れるのでワンテンポ遅れる感じです。
まぁ、これが愛嬌みたいで可愛らしかったりもしますが。
デジカメ版写ルンですカメラってのがそのままハマる感じですね。
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