A610の撮影時に久々に手元機のZ5fdを起動させた。
レンズバリアをスライドさせるだけで電源が入り、撮影待機状態までの起動時間も短く、直ぐに撮影できるのは非常に便利。バッグからカメラを取り出しながらレンズバリアをスライドさせると、構えた時には撮影可能状態になっており、兎に角、軽快の一言である。
内蔵型屈曲レンズが採用され、1/2.5型と小さいCCDパネルながらもISO400まで実用できるほどの実力を持ち、薄型軽量コンパクトなコンデジの部類では画質も悪くなく、日頃のお供にバッグやポケットに忍ばせるのにはこれほど最適なカメラはなかなか無いように思える。
それとカタログスペックでは最短撮影距離が約60cmからとなっているが、実機を手にして被写体にピントを合わせるとワイド端で20cmほどでも合掌するのには驚かされる。
オークションなどの商品撮影や食材の撮影といった近接撮影が多いユーザーには、かなり重宝するのではないかと思う。勿論、マクロ撮影も備えるので更に近付いた撮影も可能である。
実際、当方も雑記帳などで物を撮影するのに一時期よく使用していたことがあり、最近では手元撮影はV10やF31fdに譲ってしまってはいるが、こうして久々に使用してみると使い易いカメラと改めて再認識することとなった。
また、レンズバリアのスライド方向もカメラを手にした時に指が無理なく自然と動く横方向なのも良く、バリアに設けられたメッキパーツの突起のお陰で指を掛けられ、僅かな力でスライドさせることができるのも操作性を高めている
このあとのZ100fdから採用された斜め方向やZ700EXRからの縦方向は、スライドさせ難く使い勝手が悪かった。
今のカメラは機能が多く多彩ではあるが、この手のコンパクトなカメラは基本的な操作性が優れていてシンプルなものが一番である。
発売当時、Z5fdは価格コムで満足度一位を獲得したが、この一位は伊達ではないと思う。
FinePix F31fdにて撮影 MassiGraにてレベル調整済
絞り優先AE F2.8固定 SS1/125 露出補正+1 ISO200
スポット測光 マクロ撮影