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ノートパソコンの音質

2012.10.01 00:00

この評価って難しいですよね。

限られたスペースにスピーカーユニットを忍ばせなきゃならないし、チャンバーやキャビネット擬きを仕込んだりとかしてメーカーが努力していてもなかなか『良い音』ってのには結びつかないのが現状だと思います。

いつしかオーディオメーカーのスピーカーを採用するようになって幾分良くはなっていますが、『良い音』とは言い難いものがあります。「あれだけの小さなユニットで」と考えると、『よく鳴っている』と言った方が正しいような気がします。
続き
さて、当方も無意味にジャンクノートパソコンが部屋のあちらこちらに転がっていますが、稼働している中で「いいね」と思えるパソコンが数台あります。

  • Compaq EVO N410c
  • Compaq EVO N1000v(JBL)
  • HP Omnibook 510(polk audio)
  • HP Compaq nx4820(ALTEC)

(B5ノートはモノラルスピーカーがほとんどなので、ドッキングベイなどのベースに内蔵されているスピーカーの評価です。)

この他にはDELL Latitude X300なんてのもあります。

DELL X300のベースにはウーハーポートが装備されていて本格的に見えるのですが問題はその場所。X300に内蔵されているスピーカーが殆どツィーターのような音しか出ず、中域から低域がベースのウーハーポートから発せられるのですが、このポート出口が左側に設置されているので、ボーカル域である中域が左寄りに聞こえて違和感が大ありです。弾むような低域の音は好みですが、肝心な中域がこんなんでは音楽を聴くって衝動には至らなかったです。

では、これらのノートパソコンの音をサラッとインプレします。あくまでも手持ちパソコンの範囲内での評価になりますのであしからず。

◇ Compaq EVO N410c

当方の所持機の中で1,2を争う音の良さ。良い音というのではなく高域から低域までバランスが整っている音。

一定の帯域でこれを超える機種があってもそれは一部分が突出されているだけであってこのN410cよりも全体の音が纏まっている機器は殆ど無い。

未だにこれを超える機種は皆無で、PenIII機でありながらも我が家では生き残っている機器のひとつ。ボリュームも結構な出力で鳴らせられて素性が良いことが窺える。MP3再生専用機として活躍中!

◇ Compaq EVO N1000v (JBL)

ファイル 247-1.jpg

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当方で一番の好みの音でよく鳴っているのはこれ。

N410cほどボリューム出力は無いが低域の解像度はこちらが上で表現力も一枚上手。S/Nも良く、歯切れの良い音で中域も一番実体感がある。流石JBLで鳴らし方は上手いと思う。

少々サ行が苦手かなと思わせるところもあるが、イコライザーなどで少し抑えてあげればよい。

筐体はN1020vで中身はN1000vのPen4モデル。3.5インチのハードディスクを購入した時に、おまけでジャンクのN1000vとN1020vが付いてきたのをニコイチでN1020v改N1000vとして復活させたもの。

のちにN1020vの最上位Pen4 2.4GHzのジャンクを手に入れ、SXGA+のディスプレイとコンボドライブを載せている。計3台、ニコイチを超えてサンコイチで仕上げた機器。

爆熱ではあるが実は密かにお気に入りでもある。母親専用パソコンだが一向に触る気配無し。エクセルで出勤表を作るだけになってしまっている。

◇ HP Omnibook 510 (Polk audio)

ピュアオーディオと同じようなパンチのある音(低域)と思いきや意外に素直な音を出していた。ユニットが小さく本来のPolk audioのサウンドではないが解像度のある高域が特徴。少々ハイ上がり気味な音だが嫌みは無い。

友人から譲り受けたものを復活させたがほとんどお蔵入り状態。

◇ HP Compaq nx4820 (ALTEC)

ALTECスピーカーらしい細やかな高音。こちらもハイ上がり気味な音だが嫌みは無い。残念なのはもう少し低域が出てくれれば全体のバランスが良くなって纏まった音になったと思う。

もう一台のnx4820は外見nx4800で中身をnx4820に換装してある。nx4800にはJBLが採用されていたのでそのままJBLのスピーカーを載せたがこれは期待外れだった。N1000vのような音を期待したが全くJBLの音を生かし切れていない。内部スペースの制約やチャンバーユニットの形状から、この機種はALTECを選択した方が良い。

ファイル 247-3.jpg

◇ PCG-N505EL改ES(番外)

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パソコンデスクに置いて部屋の掃除をする時にMP3のちょこっと再生に使用。

本体はモノラルスピーカーだがオプションのサイドスピーカーを付けることでステレオ再生可能。音は二の次で、まぁ聴ければよい程度のもの。もうほとんど手に入らないものなのでこのスピーカーは非常に希少。

当方で所持しているノートパソコンで「良い」と思えるのは、N410cとN1000vの2台のみ。N1000vは母親に渡してあるので自分でMP3専用機として使っているのはN410cのみとなります。

実際はMP3データをNASに入れてあり、どのパソコンからでも再生可能なので、その時使用しているパソコンでMP3を再生しているっていうのが現状です。本格的に聴く場合は、音楽再生専用に組み上げた小型パソコンをソニーのデジタルアンプに繋いで聴いています。

夜間など大きなボリュームで聴けない場合などは、ノートパソコンを近接で鳴らすようにしてそれぞれを使い分けて使用しています。

最後に以下は補足であり、当方の個人的見解なので受け流して頂いて結構です。

日本のスピーカーがつまらないと当方に教えてくれたのは実はJBLでした。20歳台までは「JBLの音なんか」と思っており、決して好みのスピーカーではなかったのですが、歳を重ねることでJBLの良さがわかってきた気がします。

音楽を表現豊かに聴かしてくれるのがJBLだと感じましたし、JBLはどのメーカーよりも鳴らし方の上手いメーカーであると思いました。リズミカルな曲は楽しく、落ち着いた曲はしっとり、優しい曲は柔らかくと、実に表現豊かに聴かせてくれます。