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あさがおがやっと咲いた&E900試写

2014.08.24 11:12

暑すぎて蕾を付けていなかった庭のあさがおがやっと咲きましたよ。

ファイル 165-1.jpg
SS1/350 f/4.5 ISO80 絞り優先AE 露出補正なし
マルチパターン測光 焦点距離7mm 撮影画素数3Mピクセル

まだまだ残暑厳しいですが、少しは暑さが和らいだって証拠ですかね。
続き
で、ちょっとアングルを替えて見ると…

ファイル 165-2.jpg
SS1/900 f/2.8 ISO80 絞り優先AE 露出補正なし
マルチパターン測光 焦点距離7mm 撮影画素数3Mピクセル

結構、咲いてます。
撮影した視線から下もいっぱい咲いてますから、一気に咲いた感じですね。

さて、今回もFinePix E900で撮影。2枚目の画像からその写りを検証しますと花弁が若干白飛びしていますが、左下の暗部が潰れずに簾が確認できますし、空の青さも残しつつ、高く浮かぶ薄い雲もきちんと写っています。

右下に小さく濡れ縁の庇の梁とビニールトタンの屋根が写っていますが、ビニールトタンも見た目に近く透明感が表れています。

空が写っているので僅かに明部に露出が寄っていて若干葉の緑が重く感じられますが、それでも葉の色は悪くないですね。この辺は緑に強いフジならではだと思います。

ファイル 165-3.jpg

中央付近を等倍から640x480でトリミング。

若干白飛びがと述べましたが、実はトリミングすると左上の白い花弁の縦の筋や皺を確認できるんですね。右側の花弁の造形も僅かに確認できています。先程の暗部での簾の描画を含めて考えるとダイナミックレンジは意外に粘っているように思います。

この絵を見るとなんか銀塩っぽいですね。だからフジのコンデジは好きなんですよね。

ファイル 165-4.jpg

同じく等倍から640x480でトリミング

赤丸部分の葉で影になった蕾の葉の部分の緑は物凄く自然。これも見た目のままですね。このような部分が自然と表現できるのは暗部がきちんと表現できないと難しんですよ。先にも述べたように暗部の簾の部分がきちんと表現できているからこそ、影の部分もちゃんと表現できているんですよね。

黄色い丸で囲まれた葉のエッジがきつく感じますが、これは太陽の陽の光が反射してそのように見えるだけ。他の部分を見るとどこもエッジは立て過ぎず甘過ぎずで自然です。ですから中央付近のピントのあった葉の部分のシャープ感も変に強調されずに自然です。それでいて左下の葉の毛もちゃんと写っていますから解像感も悪くないです。

それと前回の試写の時も記しましたが、このレンズは収差の補正が良くできています。若干ピントが甘くなったところ(手前の花弁)で青の色ズレが確認できますが、それ意外はまったく問題ないです。トリミングしてこの程度の収差ですから、コンデジのレンズでこれは見事だと思います。

暗部での表現を大事にしているということは、このカメラの露出アルゴリズムが海外向けのチューニングに設定されているのだと思います。

日本人はくっきりしゃっきりを好む傾向にあるのでコントラストが高めの方が好まれます。実際にそのようにチューニングされたカメラ(電化製品を含め)が多く、暗部の表現が今一歩になってしまうことが多いんですね。コントラストを高めのセッティングにしますと自然とヌケが良く感じますし、写りが良くも見えますから、写りが良いように誤魔化されやすいんですよ。

その点、E900はコントラストが高いというイメージはありませんし、暗部の表現力や収差など諸々を見れば、パネルの素性やレンズの基本性能、画像チューニングと誤魔化さずにきちんと作られたカメラなんだということが確認できます。

当方はフジのCCDハニカムパネル搭載機を好んで使用集めていますが、所有しているカメラの中ではE900はちょっと別格に感じました。FinePix V10の露出精度の高さ、色の自然さや階調表現が好みで、他のフジ機にはない表現力を好んで使用しておりましたが、今後はE900がメインになりそうです。

そうなるとカメラバッグ保管用に綺麗な個体が欲しくなってしまいますね。どのような状態であれ、部品調達を含めてまた機会があれば手に入れたいと思います。