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HP Compaq nc6400 電源断症状検証

2014.08.03 19:04

先週、友人と一緒にnc6400を購入した。

土曜日に当家に持参してきてもらって早速動作検証を行ったが、友人の個体はシステムボードの不良でメモリーテスト中に電源断の症状が現れる不動品であった。

当方の個体はメモリーテストで負荷を掛けても電源断の症状は現れず、動作は問題無いようだった。

友人の個体が不良品だったことから部品取用に戴いたのだが、イマイチ納得が行かないので再度検証してみることにした。
続き
先ずは素の状態で再度メモリーテストを開始。やはり数分後には電源断に陥ってしまった。

次にキーボードを外して目視で検証。特に問題になるようなところは無かったのだが、ヒートシンクが手で触れることができない程のヒートパイプの爆熱に気が付いた。

ファイル 154-1.jpg

試しにシロッコファンでCPUやGPU、チップセット周りを冷却してみると、

ファイル 154-2.jpg

メモリーテスト途中で電源断になっていた不具合が全く現れず、メモリーテストを2回パスして尚もテストし続けていた。

ここで、シロッコファンの電源を切って冷却を止めると、案の定、暫くすると電源が落ちてしまった。

クーリングファンは熱が上昇するときちんと高速回転していたので、どうやらヒートシンク側に問題があるようである。

ファイル 154-3.jpg

そこで当方の正常な個体からヒートシンクを外して換装してみると何事も無かったようにメモリーテストを継続していた。

調子の悪いヒートシンクはクーリングファンのあたるところでは冷却できているがその冷却が上手く伝わらないようでCPU,GPU周りは爆熱状態である。

これは完璧にヒートパイプ内の冷却剤の漏れで熱伝導ができなくなっているのだと思う。

実際に正常品を載せた時は問題無く稼働できているのだから、この症状が確実だと思う。

今回のこのnc6400はUSA仕様であり、キーボードは英語版が搭載されている。当方はIBM時代から英語キーボードの使い易さに惚れ込んで手に入れられるのなら手に入れて使用してきた経緯があり、今回も英語キーボード欲しさ、また部品取用にと手に入れた個体だった。

上記の理由から不具合に関して特に気にはしていないのだが、一台は正常であり、もう一台はヒートパイプに不具合がありながらもシステムボード自体は正常だったことが分かったので、美味しい買い物だったように思う。

これで当方お気に入りのnc6400が延命できるようになったので嬉しい限りである。

コメント一覧

えんひろ 2014.08.04(月) 14:03 修正

ご苦労さまです。
正常動作品のヒートシンクが
安価に入手出来る機会があれば
個体差もありますが、nc系は
将来の事を見越して手に入れて
おいた方が安心感がありますね。(^^;;
しかし、よく原因を見つけましたね。
関心しました。(^^)

はるぼー 2014.08.04(月) 19:40 修正

グラフィックチップ搭載用のヒートシンクは国内ではなかなか手に入らないでしょうね。一応、もう一台は正常品でパーツ取りに使えますから、暫くは部品調達に困ることはないでしょうが、機会があるようでしたら入手しておこうかと考えてます。

それとあとで記事にする予定ですが、最初に掴まされた電源断のnw9440も同じくヒートシンクを疑ってシロッコファンでグラフィックチップを冷やしたら、なんとOSのインストールまで到達できましたよ。こちらも同じくヒートパイプの冷却剤漏れのようですね。