このセクションでは、次のトピックについて説明します。
cookie は、クライアント側にデータを格納する 1 つの方法です。 cookie は、個人に特化したポータルサイト作成、ユーザ設定の追跡、および Web サイトへのログインで広範に使用されます。 Web サイトで cookie を使用している企業顧客の場合、Java Plug-in で cookie がサポートされていると、クライアント側の Java の配備が容易になります。
cookie サポートを利用すると、Web サーバからの cookie を、Java コンポーネントから当該 Web サーバに返すことができます。 これにより、クライアントの状態に関する情報をサーバに提供できます。 Java Plug-in では、双方向の cookie サポートを提供しています。
Java Plug-in は、cookie サポートにブラウザ API を使用します。 異なるプラットフォームのブラウザでは、ブラウザ API の実装方法が異なります。このため、Java Plug-in での cookie サポートはプラットフォームごとに異なります。
ブラウザが URL 接続を介して HTTP/HTTPS 要求を実行すると、通常、cookie キャッシュおよびポリシーがチェックされて、HTTP/HTTPS 要求ヘッダとともに cookie を送信するかどうかが決定されます。 送信する場合、ブラウザはキャッシュから cookie を読み取り、HTTP/HTTPS 要求ヘッダの一部としてそれを追加します。
ブラウザが URL 接続を介して HTTP/HTTPS 応答ヘッダを処理する場合、ヘッダをチェックして cookie を設定すべきかどうかを確認します。 ブラウザは、cookie ポリシーもチェックして、操作が許可されるかどうかを判断します。 許可される場合、HTTP/HTTPS 要求ヘッダから cookie を抽出して、cookie キャッシュに書き込みます。
Java Plug-in を使用して HTTP/HTTPS 要求を実行する場合、Java Plug-in はブラウザに問い合わせを行って、cookie をともに送信するかどうかを決定します。 送信する場合、HTTP/HTTPS 要求にはヘッダの一部として cookie が含まれます。 cookie を HTTP/HTTPS 要求ヘッダとともに送信しない場合、送信される HTTP/HTTPS 要求に cookie は添付されません。
cookie を HTTP/HTTPS 応答ヘッダによって設定する必要がある場合、Java Plug-in はブラウザ API を使用してそれを行います。
HTTP/HTTPS 接続の確立が必要な状況になると、Java Plug-in の cookie サポートが透過的にトリガされます。
Java Plug-in を Netscape 4 で使用する場合、cookie サポートは、codebase
が同じであるか、ドキュメントベースのサブディレクトリである場合だけ機能します。 次の表に例を示します。
ドキュメントベース
|
コードベース
|
機能するか
|
http://host.com/my/ |
http://host.com/my/ |
はい |
http://host.com/my/ |
http://host.com/my/pag e |
はい |
http://host.com/my/page/ |
http://host.com/my/ |
いいえ |
Java Plug-in で cookie サポートが常に期待通りに動作することを保証するため、次の指針に従うことをお勧めします。
上記の推奨事項は、ブラウザおよび Web サーバの配備を制御することができるイントラネット環境に当てはまります。
Java Plug-in は、Internet Explorer と Netscape Navigator の両方でサポートされる cookie ポリシーをすべてサポートします。 cookie ポリシーは、どちらのブラウザでも構成可能です (詳細はブラウザのガイドを参照)。 さまざまなオプションが存在します。そのいくつかを次に示します。
ブラウザで変更した cookie ポリシーは、次に Java Plug-in を介して HTTP/HTTPS 接続を確立すると有効になります。
Java Plug-in は、cookie キャッシュをサポートしません。 その代わり、HTTP/HTTPS 接続を確立するたびにブラウザへの問い合わせを行います。 ブラウザ内の cookie に行った変更は、新たに HTTP/HTTPS 接続が確立されるとすぐに Java Plug-in に反映されます。