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City インプットメソッドでは、都市名を入力できます。 3 文字の空港コードを入力するだけで、対応する都市名に変換されます。ユーザが複数の空港コードを入力すると (一度に 3 つまで入力可能)、インプットメソッドはたとえば "From San Francisco to Beijing via Tokyo" といった短い句を作成します。インプットメソッドでは、都市ごとに複数の言語 (正確にはロケール) で都市名および句が認識されています。任意の入力操作で、サポートするすべての言語の都市名および句を自由に組み合わせることができます。インプットメソッドは、インプットメソッドをサポートするすべてのテキストコンポーネント (Swing テキストコンポーネントなど) へのテキスト入力に使用できます。
アプリケーションからインプットメソッドを利用可能にするには、Java 2 Runtime Environment の拡張機能ディレクトリに jar ファイルをインストールする必要があります。インプットメソッドをサポートするテキストコンポーネントを持つ Java アプリケーションを起動後に、Java Runtime Environment の提供するインプットメソッド選択ユーザインタフェースを使って、インプットメソッドを選択できます。まず、テキストコンポーネントにフォーカスがあることを確認します。一般に、テキストコンポーネントにフォーカスがあると、挿入ポイントが表示されます。次に、Sun の提供する Java 2 Runtime Environment の場合、ウィンドウの左上のプルダウンメニューで [入力方式の切替え] メニューを選択し (Windows の場合は [システム] メニュー、Solaris の場合は [ウィンドウ] メニュー)、次に [City Input Method] を選択します。表示されるポップアップメニューでロケールを選択します。言語によっては、テキストが適切に表示されるかどうかはフォントの設定に依存します。このため、ホストオペレーティングシステムのロケールを選択するか、大半のフォントがサポートする言語 (英語やドイツ語など) を選択するのが一般的です。
インプットメソッドを選択したら、サンフランシスコ国際空港のコードである「SFO」を入力します。テキストがテキストコンポーネントに入力されます。ただし、変換待ちであることを示す強調表示のままです (Sun の Java 2 Runtime Environment の場合、テキストは Solaris 上では反転表示、Windows 上では下線付きで表示されます)。次にスペースキーを押すと、変換が開始されます。空港コードが、選択した言語でサンフランシスコの都市名に置き換えられます。この時点で、テキストはまだ強調表示されたままです (強調表示の表示形式がいくらか異なります)。もう一度スペースキーを押します。ルックアップウィンドウが開き、元の都市名が選択された状態で、利用可能なすべての言語で都市名が表示されます。続けてスペースキーを押します。スペースキーを押すたびに選択する名前が変化します。同時に、選択された名前がテキストコンポーネントに表示されます。Return キーを押します。ルックアップウィンドウが閉じられ、最後に選択した名前が、強調表示なし (確定したことを示す) でテキストコンポーネントに表示されます。
raw テキストは、インプットメソッドを介して入力され、まだ変換されていない任意のテキストです。空港の最初の文字を入力してから変換を開始するまで、インプットメソッドは raw テキストモードになります。このモードでは、「a」から「z」までの文字またはその大文字 (インプットメソッドは大文字小文字を区別する) が raw テキスト入力に追加されます。文字を削除するにはバックスペースキーを使用します。また、テキストをマウスでクリックすることにより、挿入ポイントを変更できます。
raw テキストに 1 〜 3 つの空港コード (つまり、3、6、または 9 文字) を入力して、都市名への変換処理を開始できます。変換を開始するには、スペースキーを押します。1 つの空港コードは、1 つの都市名に変換されます。2 つの空港コードの場合は「From San Francisco to Frankfurt」などの句に、3 つの空港コードの場合は「From San Francisco to Frankfurt via Chicago」などの句に変換されます。各都市名は、別個のセグメントとして考慮されます。セグメントの 1 つが選択されると、そのセグメントはルックアップウィンドウでさらに変換が可能になります。複数のセグメントが存在する場合、セグメントの選択は、セグメントをクリックするか、右矢印キーと左矢印キーを使って行います。
ルックアップウィンドウは、選択されたセグメントの空港コードに対応する都市名を利用可能なすべての言語で表示する一時的なウィンドウです。ユーザはルックアップウィンドウを使って特定の都市名を選択します。ルックアップウィンドウを表示するには、セグメントを選択してからスペースキーを押します。セグメントテキストの下にウィンドウが開きます。下に十分な表示領域がない場合はセグメントテキストに近い別の場所に表示されます。選択中の都市名が強調表示されています。選択する都市名を変更するには、スペースキー、下矢印キー、上矢印キーを使用します。選択した名前の確定方法については、次のセクションで説明します。名前を選択しても確定せずにルックアップウィンドウを閉じるには、名前の前の数字を入力します。
入力したテキストを確定することは、インプットメソッドの処理を終了し、テキストをテキストコンポーネントの通常の一部にすることを意味します。テキストを確定すると、インプットメソッドによる強調表示はなくなります。Return キーを押すことにより、入力テキスト全体をいつでも確定できます。複数の空港コードを入力して変換を開始した場合、部分確定を実行できます。コントロールキーを押しながら下矢印キーを押すことにより、選択中のセグメントまでを確定し、残りのセグメントを変換可能にできます。
変換は、空白文字を使って要求されます。変換中に、インプットメソッドによって、選択した言語の都市名が最初に提供されます (その名前が使用可能な場合)。ユーザがその選択を受け入れなかった場合は、選択ウィンドウが表示され、その都市の使用可能な名前が、対応するロケール名ですべて提供されます。
インプットメソッドは、選択中のロケールを示す小さなステータスウィンドウを表示します。起動直後、このウィンドウは画面の右下部に配置されますが、位置を自由に変更できます。フォーカスを持つテキストコンポーネントを含んだウィンドウの下にステータスウィンドウが自動的に表示されるようにするには、ステータスウィンドウ内をダブルクリックします。
インプットメソッドの地域情報は限られています。認識されている空港コードは、 SFO、NYC、JFK、LGA、ORD、FRA、MUC、TYO、NRT、HND、KIX、ITM、PEK、BJS、SHA、HKG、および TPE です。現在のところ、サポート対象の言語は、英語、ドイツ語、日本語 (通常および読み)、簡体字中国語、繁体字中国語です。
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