サーバの開発

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ここでは、Java IDL による、一時 CORBA オブジェクトおよび持続 CORBA オブジェクトのサーバサポートについて説明します。

一時オブジェクトと持続オブジェクト

持続 CORBA オブジェクトは、明示的に破棄されるまで存在します。 クライアントが持続 CORBA オブジェクトを参照している場合、そのオブジェクトのサーバが実行中ではなくても参照は使用可能です。ORB がオブジェクトの呼び出しを受け取ると、ORB デーモン (ORDB) がサーバを起動するからです。

J2SE 1.4 以降の Java IDL には、ポータブルオブジェクトアダプタ (POA)、Object Request Broker Daemon (ORBD)、および servertool が含まれています。 これらの機能を使用すると、Java IDL を使用して、持続オブジェクトサーバを記述できます。

対照的に、一時 CORBA オブジェクトのライフタイムは、オブジェクトを作成したサーバプロセスの実行期間と同じです。 サーバが停止すると、その一時オブジェクトも消失し、クライアントからのオブジェクト参照はすべて無効になります。 一時オブジェクトは、アプリケーションとオブジェクト間の非同期処理およびコールバック通信に使用されます。 たとえば、タイミングサービスがインターバルの期限が切れたことをクライアントアプリケーションに通知する場合、以下の手順が実行されます。

• タイミングサービスは、interval_expired() オペレーションを含む通知オブジェクトのインタフェースを定義する

• タイミングサービスは、クライアントがタイミングサービスの set_interval() オペレーションに通知オブジェクトを渡すことを要求する

• タイミングサービスのクライアントアプリケーションは、通知インタフェースを実装した一時オブジェクトを実装する

• クライアントアプリケーションは、通知オブジェクトを作成し、タイミングサービスに渡す

• インターバルの期限が切れると、タイミングサービスは通知オブジェクトの interval_expired() オペレーションを呼び出す

この処理方法は、手続き型プログラミングのコールバックに似ています。

持続オブジェクトサーバ

J2SE 1.4 から、Java IDL にポータブルオブジェクトアダプタ (POA)、Object Request Broker Daemon (ORBD)、および servertool が含まれるようになりました。 これらの機能を使用すると、Java IDL を使用して、持続オブジェクトサーバを記述できます。 持続サーバを使った Hello World の例のチュートリアルでは、持続オブジェクトサーバを使った「Hello World」アプリケーションの例を説明しています。

一時オブジェクトサーバ