J2SE 1.3 と 1.4 間での CORBA 機能の変更点 |
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このリリースの JavaTM 2 Platform, Standard Edition (J2SE) では、CORBA 仕様の変更による Java IDL と RMI-IIOP の変更点が組み込まれています。 変更内容を以下に示します。 CORBA 仕様の URL は変更されることがあります。 リンクが壊れている場合は、http://www.omg.org にアクセスして仕様を検索してください。Java IDL と RMI-IIOP が CORBA 仕様に準拠する方法については、J2SE 1.4 での CORBA サポートの公式仕様を参照してください。
- ポータブルオブジェクトアダプタ
中でもポータブルオブジェクトアダプタ (Portable Object Adaptor、POA) を使用すると、プログラマは異なる ORB 製品間で移植可能なオブジェクト実装を構築することができます。 POA の詳細については、CORBA/IIOP 2.3.1 仕様の第 11 章「Portable Object Adaptor」(formal/99-10-07) または Java IDL トピック「ポータブルオブジェクトアダプタ」を参照してください。
idlj コンパイラは、POA 継承モデルに基づくサーバ側マッピングを生成します。 既存のアプリケーションとの互換性を保つため、idlj コンパイラに新しいフラグ -oldImplBase を追加して、ImplBase 継承モデルに基づくサーバ側マッピングを作成することができます。 J2SE バージョン 1.3 以前で作成したサーバと接続する必要がある既存のアプリケーションは、MAKEFILE を更新してこのフラグが利用できるようにする必要があります。ただし、そのような要求がない新規アプリケーションではこうしたマッピングは作成しないことをお勧めします。 idlj コンパイラとそのオプションの詳細は、リンクをクリックしてください。
- ポータブルインセプタ
ポータブルインセプタ (Portable Interceptors、PI) は ORB へのフックです。ORB サービスはこのフックを使って ORB の通常の実行の流れを遮断することができます。 PI の詳細については、ptc/2001-03-04 の仕様または Java IDL トピック「ポータブルインセプタ」を参照してください。
- Interoperable Naming Service
または、Java IDL ドキュメント「Interoperable Naming Service」、「Interoperable Naming Service (INS) の例」を参照してください。Interoperable Naming Service (INS) には次の機能があります。
- 文字列化した名前で解決する機能 (例、a/b.c/d)
- CORBA オブジェクト参照用 URL (corbaloc: および corbaname: 形式)
- CosName、URL、および String 間の変換のための NamingContextExt の標準 API
- ブートストラップ用の ORB 引数 (ORBInitRef および ORBDefaultInitRef)
INS の詳細については、仕様 (ptc/00-08-07)
- GIOP 1.2
GIOP 1.2 は現在完全にサポートされています。 GIOP (General Internet InterORB Protocol) は、ORB (Object Request Broker) 相互運用のためのワイヤレベルのプロトコル仕様です。 IIOP (Internet InterORB Protocol) は、TCP/IP により直接接続される場合の GIOP の特別なマッピングの 1 つです。 GIOP の詳細については、 ftp://ftp.omg.org/pub/docs/formal/00-10-51.pdf を参照してください。
- 動的 Any
Any 値の動的管理を行うと、実行時に any に関連付けられたデータ値の検索、およびデータ値の構成要素への展開が可能になります。 強力な汎用サーバ (ブリッジ、フィルタリングをサポートするイベントチャネル) を記述する場合には特に役立ちます。 また、タイプをあらかじめ知らなくても実行時に any を構築することもできます。 このことは、強力な汎用クライアント (ブリッジ、ブラウザ、デバッガ、ユーザインタフェースツール) を記述する場合には特に役立ちます。 「Any 値の動的な管理」については、 ftp://ftp.omg.org/pub/docs/formal/00-10-45.pdf または「DynamicAny API」を参照してください。
- Object Request Broker Daemon
Object Request Broker Daemon (ORBD) ツールは次のようなコンポーネントを含むデーモンプロセスです。 ブートストラップサービス、一時ネームサービス、持続ネームサービス、サーバマネージャ。 ORBD の詳細については、「orbd」を参照してください。
- サーバツール
サーバツールはアプリケーションプログラマが簡単に利用できるインタフェースを提供し、サーバの登録、登録解除、起動、シャットダウンを行います。 サーバツールについては、「servertool」を参照してください。
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