目次 | 前の項目 | 次の項目 | JavaBeans の拡張可能ランタイム包含関係およびサービスプロトコル |
現在、JavaBeans 仕様 (バージョン 1.0) には、JavaBeans の階層や論理構造を説明した規則も、JavaBeans が、内部で JavaBean のインスタンスを生成した実行環境を認識したり、その実行環境から任意のサービスや機能を取得したりする際の規則も含まれていません。望ましい方法は、論理的でトラバーサルな JavaBeans の階層を提供すると同時に、任意の JavaBean のインスタンスを生成するオブジェクトが従来の方法で JavaBean に多様なサービスを提供したり、基本的なシステムサービスと JavaBean 間への割り込みを行うための一般的な機構を提供することです。
他のコンポーネントモデルでは、コンポーネントとその環境、またはコンテナ間の関係という概念が存在します。 そこでは、新たにインスタンスを生成されたコンポーネントが、そのコンテナまたは組み込みコンテキストへの参照とともに提供されます。
コンテナまたは組み込みコンテキストは、階層または論理構造を確立するだけではなく、コンテキストが提供するサービスを判別して利用するためにコンポーネントが調査するサービスプロバイダとしても機能します。
ここでは、次の拡張可能な機構をサポートするプロトコルを定義します。
- JavaBean がそのライフタイム (JavaBeans の階層または構造) の間、論理的に機能する環境またはコンテキストの抽象化を導入する
- JavaBean 環境への任意のサービスの動的な追加を可能にする
- 単一のサービス発見機構を提供する。 JavaBeans はこの機構を利用して環境を調査し、特定のサービスが利用可能かどうかを確認し、可能な場合には実際に利用する
- 環境を JavaBean に伝搬するための単純な機構を提供する
- アプレットでもある JavaBeans へのより良いサポートを提供する